奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:イ

語彙数:290

1.イリき(名詞)〈1〉うろこ(魚、ヘビなどの)。[動物]参照。〈2〉ふけ。かわいたふけで、掻くとぽろぽろ落ちるもの。(類)ha、mojaha;hwgoro
2.イとキリバ(名詞)糸切り歯。犬歯。
3.イリバ(名詞)入れ歯。(類)haa(wruri)
4.イギャ(名詞)どもり。どもること。(あわてて言う場合も。)igja sjuri で《どもる》。
5.イキ(名詞)〈1〉息。呼吸。iki sjuri《息を する》〈2〉蒸気。しゅうしゅう吹きつけるような熱い湯気で、acke《湯をつぐとき、ゆでたいもや炊きたての御飯から立つ温かい湯気》よりも温度の高いもの。触れるとやけどする。
6.イキギリ(名詞)咳。〜sjuriで《咳を する》。ikigiruriに比べて意識的にする感じだが、はっきりした違いはわからない。《息が切れる》のは、(類)xamxuri
7.イキギルリ(動詞)咳をする。咳が出る。(やむを得ず咳が出てしまう感じ。自然に洩れ出てしまう感じ。)(類)ikigiri(sjuri)
8.イキギリかゼヒキ(名詞)咳のよく出る風邪。
9.イェリ(名詞)〈1〉衿足。[伝統的な髪形は衿足の美しさの目立つものだった。]〈2〉[新]衿。(類)kubi(2)[衣]の部を見よ。
10.イー(名詞)〈1〉胃液。〜haxuri《吐く》の形で使う。今はi'jekiと言う。〈2〉[新語]胃。学校で覚えて使った。〈3〉胆嚢(魚やニワトリの)。今はaNnooと言う。
11.インニャ(名詞)kusuの幼児語。うんこ。(類)ss
12.イブぃ(名詞)指(手、足の)。間節はib nu busiと言い、指先は、ibNhanaまたはNhana、指の股はNmaa、指の腹はib nu 'waaと言った。指は長さを計る単位に使った。(類)iQsuN、sisuN、gosuN.指を使っての数の数え方は本土と同じ。指を使って何かのサインにする習慣は(親指と人さし指でまるを作って金を表わす、など)、新しく入ってきたものと思う。長田の使用人の子どもで唖が居て、親指で長田の父を、小指で子どもたちを表わすことにしていたが、むしろ例外的なことだった。ただし、物の大きさを示すのには用いられた。
13.イブぃンハナ(名詞)指先(手の)。指の1本1本に注意するときの言い方。手全体を見て先を言うときには、(類)Nhana
14.イブぃンサキ(名詞)指先。Nsakiとの違いはibNhana参照。
15.イブぃンハナ ヌ ゴックヮ(連語)指紋。《指先の渦》の意。Nhana nu go(Qkwa)とも言う。
16.イシズぃムぃ(名詞)石のようにかたい爪。生まれつきのもの。(対)mzzm
17.イッスン(名詞)指で計る長さの単位。人さし指を用いる。詳しくはcjuusasiibを見よ。約1寸。
18.イッシャゴレアザ(名詞)口のいやしいしるしのほくろ。azaを見よ。
19.イシクツぃベぇ(名詞)かたいいぼ。kucbeを見よ。(対)mzkucbe
20.イキミュリ(動詞)うんと力を入れる。いきむ(出産のとき、排便のとき)。りきむ(重いものを持つとき、など)。×力を入れて仕事をするのは(類)kibaruri
21.イキルリ(動詞)主としてikici ixjuri《[この世に]生きて 行く》、ikici modoruri《生きて 戻る》の形で使う。またikici《生き返った》、ikicja《生き返った》という過去形でも現われる。《生きのびる》に当たる語は無く、別な表現を以て意を表す。(類)ikicjuri
22.イキチュリ(動詞)生きている(人、動物が)。動いている(時計が)。(類)ikiruri(対)simjuri 時計は秒針の音が生き物の心臓の鼓動のように思えたのか、昔は生き物のようにされて、「時計さまは何を召し上がって生きていらっしゃるのだろう」と言う人もあったという。他の機械類はdogeuri《動いている》とomauri《止まっている)とで言う。
23.イキミュリ(動詞)生きる。(類)ikiruri、ikicjuri(対)simjuri
24.イキワかレ(名詞)〈1〉生存中の最後の別れ。〈2〉生きたままの別れ。Sini'waxareに対する、本土から入って来たことば。
25.イキノホルリ(動詞)生き残る。他が死んでしまい、あるものだけが生きながらえること。
26.イきルリ(動詞)新鮮なまま保存する。いける(魚を生け簀に、いも、ダイコン、ゴボウ、ネギなどの野菜類を土の中に、花を水の入った器に。)
27.イモラン ナルリ(連語)simjuriの最上の尊敬体。お亡くなりになる。身分も上で年上の人のことを言う。身分の高い人どうしで、相手の関係者について言う。また、例えば自分の身内(親など)のことでも、目下の者に向かっては使う。(類)moori sjuri、simjuri
28.イッキャガルリ(動詞)生き返る(死にかけた人、動物などが)。(類)hukikeesuri
29.イキグサレ(名詞)体の一部がただれたり、腐るようになること。床ずれ、また不衛生な環境で傷口が腐ってきた状態など。
30.イキ ヌ キリロ チ シュリ(連語)呼吸が止まりそうになる(病気が重くて永久に。激しい労働や運動で一時的に)。

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