奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:カ ガ

語彙数:81

1.ガッキョズぃラ(名詞)恥知らずのもの。鉄面皮。ラッキョウが、いくら皮をむいても芯が現われないことから言う。ふじだら、不品行、また金銭のからむ詐欺行為などを、臆面も無く何度も繰り返して恥じないものに用いる。単なるsro《うそつき》、nusdo《どろぼう》、親不孝などより質の悪いもの。'jumuzra、'janagezraのような、その場だけのものでなくて、根強いもの。
2.ガンツぃキ(名詞)目つき。悪い場合にのみ言う。(類)m
3.カムぃくり(動詞)(息が)切れる。
4.ガマク(名詞)xusiの古語。
5.ガガハギ(名詞)gaga(=毒虫の名。ナナフシ。非常に細い体をしている)のようなあし。がりがりに細いあし。
6.ガルサリ(形容詞)〈1〉軽い(物の目方が)。(対)ubusari《口が軽い》はkucigarusari 詳しくは[下巻]を見よ。〈2〉(病気が)軽い。(対)cjuusari
7.カゼメぇヘぇ(名詞)じんましん。
8.ガブ(名詞)〈1〉かたまり(砂糖、土のような粒子の小さなもののかたまりにも、鳥、人など個体が群になっている場合にも)。×糊、味噌などのかたまりは(類)dagu〈2〉できもの。また、こぶ。体の一部が固く突き出ている状態。《〜が できる》は〜nu iziruri ×脂肪のかたまりのこぶは(類)sini(類)izimuN〈3〉株(木の)。[植物]の部を見よ。
9.ガブドゥムぃ(名詞)団子留め。mamusubiを2度する。縫終わりのときは、縫い針に2度糸を絡ませておいて引抜く。
10.ガス(名詞)ガス糸。[木綿糸をガスの炎の上を通して作った細い滑らかな糸。]
11.ガギナズムぃ(名詞)ciumuugagina《オオミカリヤス》を使った染め。茎を使って黄色に染める。ウコンやフクギに比べてあまり美しくない薄いもので、庶民の使ってよいもの。別表参照。大島ではha'igagina《ハチジョウカリヤス》は使用しなかった。別表参照。
12.カスぃ(名詞)織物の経糸。綛から糸枠(古くは大管)に巻取った糸を、織りの地の性質や柄に合わせて計算した数に従って、整経する。それを更に数次の手順を踏んで、織機にかける。その経糸に緯糸を通して行って「織る」という作業が成立つ。近年は経糸のことをaという。(類)xasxehe(対)nuki
13.ガツぃツぃガラシュ(名詞)ウニの塩辛。以前は加工せずなまのまま食べていたが、昭和35年ごろからびん詰が売り出されたようである。
14.ガツぃツぃ ヌ ホヤホヤ(連語)ウニの煮付け。生ウニは腐りやすいので、ウニがたくさんとれた時など、とろ火で煮付けて保存する。しかし生ウニのうまさには及ばない。
15.カバヤキ(名詞)蒲焼き(ウナギ、ハブの)。
16.ガヤブキ(名詞)ga'ja《zhikiその他》で屋根をふくこと。またその屋根。かやぶき。昔はみなかやぶきであったから、ただ'jaahuki《屋根ふき》といえばこのことであった。ふき方については(類)'jaahuki、'jaahukiniNe
17.ガヤ(名詞)かや、すなわちzhiki《トキワススキ》、sasa《ササ》など。屋根をふく材料の草。各項参照。
18.ガヤウチ(名詞)かやを踏み固めること。かやぶき作業の1つ。かやを並べて足でとんとん力を入れて踏み固めて、すき間のないようにすること。
19.ガヤ ヌ ハリサシ(連語)かやを針を使って縄で刺し留めて行く作業。屋根の上にいるga'jauciの役の人と、屋根裏にいるharisasiの役の人が声を掛け合って、縄を通した竹針を表と裏に往復させて、表ではhu'ibooに、裏ではkici《垂木》に取り付けてゆく。(類)'jaahukiniNe
20.ガヤブキ ヌ ナハ(連語)かやぶき屋根の中側。cjaado'ja《簡易な建築の家》の場合は、天井も張らず屋根の裏側がむき出しになっている。丸太、竹、縄などを用いて釘は使っていない。そういう家が多かった。
21.カマド(名詞)かまど。かまどの古い形は石を3個〓形に置いたものと聞くが、土塗りかまどはその古習にならって3個の小石と、赤土にわらを切り込んで混ぜたものとで作った。かまどには神が宿っているとして、家人は朝晩これを拝む。家に死人が出た場合は、古習に従って大石を3個置いたかまどを屋外に作って使用し、家の中では火をたかない。火の神へのつつしみである。かまどの使い方を、太家を例にとって説明すると次のようである。太家にはooguraQkwaに大・中・小のかまど3個があり、大きいかまどでは味噌を作るときのダイズを煮たり、ブタの餌をゆでたりし、中くらいのかまどでは餅をつくときのもち米を蒸したり、サツマイモを煮たり、臨時の雇人の食事を作ったりする。小さいかまどでは家族の食事を作る。(類)ziro
22.カナ(名詞)鉋。大工道具の1つ。《鉋を かける》は、〜ckuri.
23.ガギナブぃ(名詞)弦つき鍋。鉄製。以前の鍋はほとんどがこれであった。台所には股木で作った鉤があって、それに掛ける。この鍋ではブタの脂肪で炒め物などをしたので、脂と煙で真黒になっていた。それを落とすには灰汁を用いたが、それでも落ちない時はぬかを入れて煮立てるときれいになった。
24.ガペぇン(名詞)鵞ペン。太家には曽祖父三能安が外国人から贈られたというものがあった。大和浜で白糖の製法を試みた時、技術指導に招へいした外国人からで、彼等は他にじゅうたん、さらさらの風呂敷等も残していった。
25.ガギ(名詞)〈1〉鉤。自在鉤に似た形の、鍋を掛けるための用具。太家ではooguraの近くの壁に横木を渡し、4、5本下げていた。料理をネコに取られないよう鍋ごと掛けておく。横木とgagiにはbicg《グミ》を使い、病人が出たときにはこれを削って薬とした。Gagiは毎年新しく取り替える。〈2〉uusi《さる》を開けるための鍵。高倉とsas'ja《物置》に用いた。
26.カギ(名詞)鍵。zjooすなわち箪笥などの錠前や南京錠などをあけるためのもの。
27.ガワル(名詞)河童。[体の大きさが5、6才の子どもくらいだとか、仲よくすると力を貸してくれるとか、xNmuNと同じような性質が語られる。ただし、これを見たという人のことを聞いたことが無いし、これにいたずらされたり、祟りで死んだというような話を聞いたことが無い。xNmuNのように島人の生活に密着してはいないのである。一方xNmuNにも脳天に水の入った皿をいただくなど、本土の河童に似た点もある。](類)xNmuN、'jamaNbo
28.ガワルダマ(名詞)noroの祭礼用の首飾りの1つ。直径1cm大の丸い透明な玉を連ねたもの。この玉を胸にかけ、amahabruを背にかけたという。玉の数は108かその半分という。玉にはガラス玉と水晶とがあり、水晶のをかけるnoroは地位が高いという。(類)Wrama
29.カミブヌぃ(名詞)神の船。[2月初の壬の日に神はnaruxoeruxoからおいでになるという。そのとき船の形を縄で作って海辺の礁につないでおく。]
30.ガモーゴンゲぇン(名詞)蒲生権現。笠利町屋仁崎にある。平家の臣蒲生左衛門を祀るという。

[001] [002] [003]

管理者へメール ホーム 見出し語検索 標準語五十音別索引 方言五十音別索引 カテゴリー別索引 品詞別索引 ひとつ前に戻る ヘルプ