奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:コ ゴ

語彙数:41

1.コーべぇ(名詞)〈1〉xamaci(1)の敬語。おつむ。〈2〉xamaci(2)の敬語。おぐし。xasiraとも言ったか。〈3〉cjuNcburuの敬語。おつむの骨。uQkaNcburuとも言った。
2.ゴノク(名詞)後頭部。普通出っぱっている部分。
3.ゴて(名詞)小手。下膊部。長田はこの語は自分では使ったことがないが、聞いてはいた。兄たちが剣道をやるときに使っていた。
4.ゴスン(名詞)指で計る長さの単位。親指と中指をできるだけ伸ばして、そこに出来る間隔を計る。約5寸とされる。(類)sisuN
5.ゴグヮツぃヌスぃックギン(名詞)5月の節供に新調して着る着物。[長田の母の話では、5月5日の節供に、バショウ糸で織った夏の着物に着がえるというが、このしきたりは、今ではすっかりなくなている。]
6.ゴマヌい(名詞)細かい目で縫うこと。(対)aranu'i
7.(名詞)<1>輪になっているもの(糸、紐、縄などが)。わな。どんな量にもいう。(類)xana、xas
8.ゴバンアヤ(名詞)格子縞。碁盤縞。
9.ゴーかク(名詞)織物検査場の検査を通った大島紬。合格の印を押され、市場に出される。(類)xeNsa (対)hugooxakunono
10.コラうリ(動詞)xamuri(2)の卑語。喰う(こじき、けんか相手などに対して乱暴にいうとき)。
11.コラワスリ(動詞)<1>xamasuri《食べさせる》意の卑語。喰わす。目下の相手や家畜などに対して怒っているときなどに使う。例えばニワトリが家の中に入って糞をしたのを怒り、そのニワトリを外へ追い払うため餌をまくときなど。
12.ゴロヌミ(名詞)まる飲み(かさのあるものをかまずに)。
13.ゴマミス(名詞)nammisu《なめ味噌》の1つ。ゴマを炒ってすり鉢ですり、白砂糖を加えて更にすり、xummisuを入れてすり混ぜる。
14.ゴホヌユ(名詞)おもゆ。病人のためのもの。昔は米がなくかなり重体になってやっとおもゆがのめたという。nnukimu'juともいうが、長田は使ったことはない。(類)xa'i
15.ゴニンベぇンとー(名詞)5人用の弁当箱。御飯、おかずを入れる重箱、錫製の焼酎入れ、xeehikiQkwa≪塗り物の取り皿≫5人分が外箱にセットされている。特別の行楽、行事のときに使用した。大和村国直の盛岡家に今も残っている。
16.ゴザ(名詞)ござ。古くはシチトウイで編み、へりをつけたもの。後にコヒゲで編んだものが出来たが花模様になっていてhanagozaといった。暑い大島では座布団代わりに用いたり、敷布団を用いるようになった現今は布団の上に敷くなどして用いる。
17.ゴシャン(名詞)杖(木製の)。
18.ゴグヮツぃゴンチ ヌ スぃック(連語)5月5日の節供。[男の祝いの日。この日軒端にショウブとヨモギを飾り、餅をつき、重箱にショウブを敷いた上に並べ、akumakiやcimaki《ちまき》と一緒に親類に配る。hunasjubu《舟の競争》やusiorosi《闘牛》等の行事がある。各項参照。]
19.ゴンゲぇンサマ(名詞)権現さま。[大和浜の磯辺の小高い所にある細長い石を権現さまとして拝んでいた。陽石か。和、太、住の3家の女たちで、旧暦9月9日にそこへ出かけ、神体にススキで帯をして、その前に神酒や肴など御馳走をお供えして、拝み、お供え物はその場でお下がりを頂戴した。]
20.ゴーシかク(名詞)郷士格。すなわち名字は許されるが帯刀は許されない準士分。大島の人は次の7項目のいずれかに当たるとこの資格を得たが、名字は1字姓であり、鹿児島城下の士分とははっきり区別されていた。<1>祖先伝来、勲功顕著の由緒ある者は、代々郷士格。<2>'juhitu≪与人≫で格別功績のあった者は、代々郷士格。<3>'juhitu3代相続の者は、1代郷士格。<4>soo'juhum≪惣横目≫で、格別功績のあった者は、1代郷士格。<5>soo'juhum4代相続の者は、1代郷士格。<6>'juhitu格以上5代相続の者は1代郷士格。<7>以上の他、抜群の勲功のある者は、特別の詮衡を経て、1代もしくは代々郷士格。特典として代々郷士格の家は次男まで、1代郷士格の家は'juhitu同様4代まで、嫡子1人が、夫役を免れた。(のちに掲げるのは、長田の実家太家に残る古文書で、代々郷士格を許された内容のもの。)明治になって士族とされた。(類)samure『連官記』参照。
21.ゴーシかクモレ(名詞)郷士格を貰うこと。これにより名字を許される。ただし大島の人は、本土の人と区別するため1字姓に限られていた。姓をはじめてもらうときは、自分の村の名の上1字をとってつけることが多かったようだ。今でも姓からどこのどの'iQcju≪良家≫であったか、たいてい解る。薩摩藩の財源となる砂糖を多量に貢がねば、姓を貰えなかったようで、大島の人の苦労が思いやられる。
22.ゴーシダか(名詞)郷士格の禄高。郷士としての私田は、篠川の芝家13石4升9合、竜郷の田畑家12石4斗4升9合という。(田畑家は田畑を開墾した労により郷士格を授けられ「田畑」の姓を貰ったという。)この2家が、大島で初めて郷士高を貰った家だと『南島雑話』にある。
23.ゴブツ(名詞)税。'jamaonu'juになってからは度々の検地があり租額(の石高)が改められた。そして旧制度最後の年明治5年には総石高66919石余になっていた。(砂糖を以て米に換えて納めさせられた。)古文書によると、現品上納のものとしては、キクラゲ、カライモ、ヤコウガイ、シロノリ、ウニ、セサイノリ、ナカラソ、尺莚、牛馬、マニー、シュロ、バショウ、真綿など。
24.ゴたゴた(副詞)ごたごた。種々雑多な物が入りまじった状態、また混乱している状態。
25.ゴジョーシキジョーノーブン(名詞)大島から薩摩の島津藩に年々上納すべき砂糖の高。年によって砂糖と交換される米の石高は異なるが、460万斤上納のことと決めてあったという。
26.ゴメぇンキン(名詞)御免斤。余計糖の中から代官や詰役が買い上げてよいと許された砂糖のこと。これにより大島の詰役人は大いに産を成したという。
27.(名詞)(1)渦巻き状の輪(ヘビのとぐろ、水の渦巻きなど)。
28.ゴボ(名詞)ゴボウ。大島は土が固くゴボウのように土中深く育つ根菜の栽培にはあまり適していない。本土のものよりにおいが強い。
29.ゴマ(名詞)ゴマ。擂りつぶして和え物にしたり、味噌にいれてゴマ味噌を作ったりする。
30.コハジャラク(名詞)ヒメハブ。ハブの一種。泥染めのような(光沢のある黒)色をしている。数が少ないせいか、これに咬まれたということをあまり聞いたことはない。

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