奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:テ デ

語彙数:34

1.テぃツぃガサ(名詞)背に1つできる悪性のできもの。'jajuの一種。
2.デーゲぃ(名詞)台木。xuhunucgの上におく横木で4囲におき、内側にはxuhunucgと直角に床の板を並べ、上には小屋組みのboozbarjaを立てる。台木とkusagi《廻り桁》の間にはkudag《張り出し部分の根太》や、'joxamuci《もちおくり》を、ほぞを作ってはめこむ。
3.デぃケぃツぃガキ(名詞)ゲッキツ(ツゲの一種)の生け垣。ゲッキツは白い花が咲き、赤い丸い実がなる。kiNjehegakiと共に多く用いられる。
4.デーク(名詞)大工。→sekuniN
5.デヘェぇバシ(名詞)竹の箸。垣根によく使われるkiNjehe≪ホウライチク≫の枝を折ってそのまま箸として使うことがよくあった。
6.デへぇワリ(名詞)竹を割ること。またその割った竹。用途により半分に割ったり、ごく細く割ったり、表皮、内皮に分けたりする。xubusizoox《目の粗いざる》は表皮、内皮を混ぜて作る。
7.テぃーヌキ(名詞)Nnu'u《背負いかごの紐》の作り方の1つ。材料の繊維を右縒りにして、それを何本か揃え、2筋の緯糸を左右から同じ場所に通して綴じる。taanukiより簡単な作り方。
8.テぃル ヌ スぃリキリ(連語)サツマイモなどの量をはかる目安。背負いかごにすり切り1杯。
9.デヘズぃツぃ(名詞)竹筒。主として花活け用に使う。
10.テぃーツぃドゥシ(名詞)同じ干支に生まれた人。tcdusiの人の葬式には行かない習慣があった。昔話にも、ある人が亡くなって、墓所で棺を穴の中に納めるとき、死んだはずの人が咳払いをしてよみがえった、そしてそばにいた同じ干支の友だちが死んだ、という話があり、忌がかかるのを恐れたためか。tcusibiとも。
11.テぃツぃとゥシビ(名詞)同じ干支。[死者と同じ干支の者は葬式には出てはいけない、という禁忌。昔同じ干支の友人の葬式にある人が行き、遺体が棺に納められようとしたとき、死者が咳ばらいをして突然よみがえり、そばに居たその友人の方がその場で死んだという。その出来ごとにより忌む。
12.デヘェぇギフヮ(名詞)竹製のかんざし。耳かきのような形の長いもので、明治末年まで、婦人が喪に服している間さす風習であった。ふだんは金属製のものを用いたが、不幸に際しては金属を忌んだ。(上層の女の風。)
13.デぇージン(名詞)お供えの食膳。[新御霊には50日の間、人の食べるような御前を、毎朝供える。]
14.デークヨウぇ(名詞)大工祝い。[正月2日、deekugamisama《大工の神さま》の神前に曲尺、墨壺、墨指(新しく作ったもの)、手斧(後に かんな)、酒1対、コブ、塩を供え、以下に記す詞を唱えて、祀る。
15.デークマ ヌ ノロンきャ(連語)大熊のnoroたち。[大熊では wNoneとsjaNoneの2つのone'jaがあり、sjaNoneに親noro、wNoneに'ihiriが住んでいる。祭のときは親noroのもとにnoroたちが集まる。(noroの氏名については次項参照。)昭和35年に長田が会った親noroは、年弱の少女で、noroの数多い義務とふだんの生活との重なりを、かなり負担に感じている様子であった。大熊も今里と同じく漁村で、カツオ釣りの盛んな村である。豊漁と航海安全を祈って海に働く男たちを守るのがnoroの祭の目的であると思う。]
16.テぃツトゥシ(名詞)同い年。同年。tcdusiは同じ干支の年で、同年はその中の1つになる。tcdusiは葬式のときなどタブーがある。
17.デぃシ(名詞)弟子。(上層の家の子弟が、島流しにされて大島に住んでいた本土の武士などに学問の手ほどきを受けた。)(類)sisjo
18.デークヮン(名詞)代官。'jamaonu'ju《薩藩支配時代》に島津藩から任ぜられた島政の長官。明治2年廃されて在番にかわる。任期は2年または3年。島での権力は絶対的なものであった。代官所を島民はuza《御座》あるいはumuu《御許》とよんだ。砂糖の上納の成績をあげるのがそのつとめのかなめであったが、私の富を蓄える機会にも恵まれていたようである。任地には妻を伴わないので、島の美しい女を選んで妾とする人が多かった。(その女は島民からaNgosjare-sjareは敬称-と呼ばれた。)代官と妾の間に生まれた子は、与人など島の勢力者の養子分にして、代官は本土へ1人戻ってしまう、というのが多かった。
19.デンチユフムぃ(名詞)田地横目。hoo'jakubaの役職の1つ。任務の内容については、'juhumの項を見よ。
20.デぃンシュ(名詞)教員伝習所。すなわち小学校教員養成所。明治12年11月名瀬に設立。同14年閉鎖。明治13年瀬戸内の久慈にも設立。同19年閉鎖。長田は両親がこのことを話しているのをよく耳にした。(類)xoosjuukwa
21.デキン(名詞)出斤。薩摩藩からの品物と砂糖を所定の割合で交換するとき、品物の目方を実質的には減らして交換の割合を有利にすること。
22.デブネ(名詞)出船。
23.デぃーぃー(感動詞)busa《拳》の掛け声。本土で言えば、じゃんけんぽん。
24.デヘぇンっマー(名詞)竹馬。枝や葉のついた竹にまたがり、根元の方を手綱のように手に持ち、走り廻って遊ぶ。ただaQkwa《おんまさん》とも言っていた。
25.テぃー ヨー ター ヨー(連語)手まり歌の1つ。女の名を並べて歌ったもの。t 'joo、taa 'joo、mii 'jaa minexana、'juuc 'junzjo、icc isixana、muuc mumuzjo、nanac nabsiri、'jaac 'jasgam、xuxunuc kumaQkwa、uu 'ja uuna'i. 1つ よ、2つ よ、3つ は 嶺さん、4つ 米女、5つ 石さん、6つ 百女、7つ 鍋尻、8つ 安亀、9つ 熊ちゃん、10 はおしまい。
26.テぃーツぃ テぃングン(連語)手まり歌の1つ。沖縄の島の名をよみこんだもの。tc tNguN、taac anabaa、miic minusima、'juuc 'juNbaru、icc isjaxozja、muuc muNbaru、nanac nagahama、'jaac 'jaNbaru、xuxunuc kuNzjaNbunkwa nu nahaabi sjaabe naha nu gazjami nu cjuQku'i cjuusa nu anaga 'jaraciN uraraN do、saQsa 'je'isa nu saQsa. 1つは 1つの国、2つは 棚畑、3つは 水の無い島、4つは 与奈原、5つは 伊舎河、6つは 門原、7つは 長浜、8つは 山原、9つは 国頭の舟 が 那覇への旅を いたしまして 那覇 の 力 の 人喰いの こわさ(強さ) は テナガエビを やっても 取れない ぞ、サッサ イェいサ ノ サッサ。[末尾は囃しことば]
27.デぃンヌハナ(名詞)ハス。大島にはあまりないが太家のハス池には紅白の大きな花が咲いてきれいだった。ハス根を本土では食べるという話は知っていたが、大島では食べなかった。大和村には仏教はほとんど無いから仏様に供えるということはしない。名瀬では造花のハスを供えていた。dNnuhana nu hwa《ハス の 葉》は、長田の見たところ本土のものより葉の周囲の窪みが浅く、多少異なるように思える。盆にsjoroganasi《精霊さま》のために作る食事のうち、お供の分はハスの葉にいろいろ盛って1番下座に供えた。(和家ではこれにサトイモの葉を使用したが、サトイモは古代からの大切な食糧だったから、この方が古くからのしきたりではないだろうか。)
28.デぃンヌハナ ヌ シン(連語)ハスの実。炒って渋みを抜いて食べる。香ばしくて美味。
29.デぇへぇ(名詞)竹。建築材、屋根、簀の子、樋、壁、垣根の材として広い用途を持ち、その他にもいろいろの器具材としてなくてはならなぬもの。dahana《竹の子》は食料として重要。竹の皮はxoo、節はbusi、中皮は'waaという。moosoodehe、madehe、kiNjehe、'jamaokiNjehe、xosaN、oodehe等の種類がある。各項参照。
30.デぃケぃツぃゲぃ(名詞)ゲッキツ。花は白く、親指の先くらいの赤い実をつける。垣根、特に袖垣に使用される。

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