奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:フ ブ プ

語彙数:312

1.フーガマチ(名詞)大頭。[人並みはずれた大頭は馬鹿だ、と言う。]
2.フクルぃズぃラ(名詞)ふくれっつら。不満の意を表わす場合。また物を口に含んでいる場合。(類)abaszra、(cra nu hukururi)
3.フラフラ(副詞)ふらふらする状態(酒に酔って、舟酔いして)(類)kurikuri(sjuri)
4.ファ(名詞)歯。haの項を見よ。
5.フーイキ(名詞)ため息。〜sjuriで《ため息を つく(する)》
6.フーフー(副詞)ふうふう。強く息をする形容。息が切れて苦しいときの呼吸や、熱いものをさますためのときに言う。(類)haahaa
7.フーワた(名詞)大きな腹。妊婦による大きな腹にも言う。喧嘩のとき相手を罵るときに使う。(類)magu'waa
8.フス(名詞)〈1〉へそ。へその緒。出産に際して切るときはhusuNeruと言い、切ったあとのしぼんで乾いたものは、ただhusuと言う。[人のhusuは紙に包んで生年月日を書いて、一生保存しておく。万一の病気のときは煎じて飲むと恢復するという。なくすと物忘れをすると言う。使わなかったものは、死んだとき、亡きがらと共に棺に納める。]〈2〉ma'u《苧麻=カラムシ》のこと。一生衣類に事欠かぬようにとの祈りをこめて、赤ん坊のizjasihazimeのとき、これを庭先に植えて祝うので、izjasihazimeの儀式を別名husu'jo'weと言う(類)husugiN〈3〉織物の織始めのところの糸を、ほどけないように、少しずつ糸をまとめて結んでおく、その部分。〈4〉道具の、つまみや把手など、ちょこんと出たもの。湯呑みのふたのつまみ、鉄瓶のつるのかかり、石臼の中心の凸部、など。
9.フスンツぃル(名詞)へその緒。
10.フーブス(名詞)〈1〉大きなへそ。〈2〉[椀]大きな睾丸。[奄美大島にはフィラリア病がある。その症状の1つである象皮病は、睾丸や足が肥大する。この病気は、カの媒介で伝染するのだが、以前は遺伝と見なされて、病人の出た家は嫌われた。]
11.フク(名詞)肺臓(人、動物の)。詳しくは[食]の部を見よ。
12.ブッカ(名詞)mari〈1〉の卑語。けつ。(ただし、人間の場合にのみ言う。)下品な男、女、子どもが使う。(類)mari
13.フぃー(名詞)屁。おなら。動詞はhiruri.幼児語はpuu.(類)siQpib[大勢人が集まっているところで、屁のにおいがしたときは、誰がしたのかを占うのに、わらしべを人数分だけ用意し、その中の1本にこぶを作り、de. 'warasb si kuzi hikjo 'jaa.《さあ、 わらしべ で くじ を 引こう ね。》と言ってくじ引きをし、こぶのあるのを引当てた者が、屁をした人にされる。]
14.プー(名詞)hwの幼児語。動詞はsjuri。
15.フグリ(名詞)大人の男の陰部。maraもkiNamaも含めて全体の称。[隠用語]すなわち性的な意味を加えては人前で使えないが、からだの一部分として病気や怪我に触れるときには言える。
16.ブシ(名詞)(指、木、竹、板などの)節。husiとも言う。
17.フぃゴロ(名詞)垢。(《鍋墨》はnabNhwgoroと言う。)
18.フぇンくス(名詞)そばかす。
19.フヌぃ(名詞)骨(人、動物の)。魚の太い骨。また、waNhunは、ブタの骨つき肉のこと。×魚の小骨は(類)nigi[食]
20.フぇラブヌぃ(名詞)薦骨。脊柱の下端にあって2等辺3角形のかたち。骨盤の後壁となる。ブタのここの骨つき肉は賞味される。hwera《しゃもじ》bun《骨》の名は形が似ているため。
21.フシブシ(名詞)方々の関節。
22.フキケぇースリ(動詞)吹き返す(息を、風が)。(類)iQkjagaruri
23.フルい(名詞)マラリア。高熱のため体がふるえることからこの名がついたといわれる。
24.フーブス(名詞)〈1〉大きなへそ。[人体]を見よ。〈2〉フィラリア病の患者の症状の1つである肥大した睾丸のこと。doQkiNに同じ。
25.フルキズぃ(名詞)古傷。(対)namakiz ×以前に犯した罪悪などについてはいわない。
26.フヨージョー(名詞)不養生。平生から健康に気を付けず不規則な生活をしたりすること。(対)'joozjoo
27.フルギン(名詞)古い着物。すなわち着古した着物。×時代の経った(価値のある)着物は(類)moxasigiN(対)miigiN
28.フリスデぃ(名詞)晴れ着。8月15日の祭に着るもの。一般の人はふだんは身分によって着られる柄にも制限があった。8月の晴れ着にはふだんとは違うものを着ることが許された。そこで、主家や知人の着物を借りて着たりした。
29.フぃゴロギン(名詞)垢(hwgoro)のついた着物。[一般の人は着更えもなく、不衛生になりがちだった。]
30.フスギン(名詞)〈1〉カラムシの繊維で織った布の着物、'uugiNの別称。[赤ん坊が生まれると、生後7日めのizjasihazimeの祝([習俗・信仰]の部を見よ)のとき、庭にカラムシを植える行事があった。これはカラムシが衣料の古来の原料であるところから、子どもが一生衣料に不自由しないようにという親の願いをこめているものと言われる。生後7日めはちょうどhusu《へそ》の緒が落ちる頃なので、この行事に因んで'uugiNをhusugiNと言うようになったらしい。]〈2〉上布。宮古の黒上布、八重山の白上布は共に有名だが、もともと貢物として織らせたものという。

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