奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:ヘ ベ ペ

語彙数:17

1.ヘぇラ(名詞)<1>竹べら。糊をつけるときに飯粒をつぶすために用いるもの。細長く一方の先は丸みを帯びている。(類)suxuia <2>[新]裁縫用のへら。 [道具]のhwera参照のこと。
2.ベぃガラ(名詞)ベンガラ。顔料。長田の生家では、このベンガラで小箪笥、食卓などを塗って使用していた。奄美では顔料を布地の摺り染めに用いたかどうか詳かでない。
3.ベェンベェン(名詞)おべべ。幼児に対していう。
4.ベぇンと(名詞)弁当。小学校の弁当は遠い村の生徒が持って来たが、米の飯を持って来る子はほとんどなく、サツマイモを味噌、ラッキョウなどと共に芭蕉の織りものの袋に入れて来ていた。恩勝、大和浜、津名久など学校に近い村の子は昼食時には家に帰って食べていた。ただし、3月3日は海岸に出て遊ぶ行事があるので、貧しい家の子どもでも、弁当箱に飯を入れて貰って持って来た。太家ではたまに弁当のいるとき、母の工夫で朝のかゆの一部を弁当箱にすくい取り、いろりばたでむらして飯に近く作り上げていた。
5.ベェンきョドーグ(名詞)勉強道具。本、石板、石筆、紙、帳面、そろばんなどの総称。国直、湯湾釜、高知、などの、学校まで遠い村落の子どもたちは、勉強道具を風呂敷に包み、背中に背負って通学していた。
6.ベぇンとバク(名詞)弁当箱。iciniNbeNoo≪1人分の弁当箱≫、goniNbeNoo≪5人分の弁当箱≫の2種がある。これらの弁当箱は、3月3日の節句の浜遊び、舟遊び、村の行事が行われるときなどにごちそうを入れて持参した。小学校の昼食は家に帰って食べるか、握り飯が多く、アルミの弁当箱を用いることは少なかった。
7.ベぇンとボッコロ(名詞)弁当袋。バショウ布で作っていもなどを入れたものを長田の小学校時代、国直や湯湾釜の子どもたちが持って来ていた。明治末にアルミニュームのbeNobaku《弁当箱》が用いられるようになって、それを入れる袋のこともbeNoboQkoroといった。
8.ベぇンてンサマ(名詞)弁天さま。[名瀬にあり、長田はおばたちとときどき参詣した。大和浜には、名のみで神体は石のものがあった。]
9.ヘぇいたい(名詞)兵隊。ciNda'iの新語。
10.ベぇンきョー(名詞)勉強。(学校で習い学ぶこと。)[長田の世代には、小学校へ行くことはほとんど徹底していた。ただ、家事の都合(たとえば働く親に代わって弟妹の面倒を見る、というような)で欠席したりすることは、ままあった。父母の世代では就学はまちまちであった。ことに女子は就学の必要なしとする考え方が多かっ(類)nare]
11.ペンペングサ(名詞)ナズナ(ペンペングサ)。
12.ベぇい(名詞)トンボ。'jamazarabe'i《ヤンマ》、haabe'i《アカトンボ》、kibe'i《キトンボ》、などの他種類が多いが名称不明。トンボは脱皮するので人の霊魂の生まれ変わりと考えられているが、その考えは琉球でのそれよりは希薄である。
13.ベベ(副詞)めえめえ(ヤギの鳴き声)。
14.ベぇンリ(名詞)便利。
15.ヘぃナリ・ヘぃナルリ
16.ヘぇザミ・ヘぇザムリ(動詞)隔たる(物との間が。気持ちが)。
17.ヘぇザムぃ・ヘぇザムぃルリ

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