奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:ヨ

語彙数:74

1.ヨガツぃブル(名詞)でこぼこした頭。喧嘩などのときに罵言としても使う。'jogagamaciとも言う。(佐多矢枝氏談)(対)amacburu
2.ヨガガマチ(名詞)でこぼこ頭。子どもが喧嘩などに使う罵言。'jogacburuとも言う。
3.ヨガマチジ(名詞)頭の中央からはずれているつむじ'jogamaciziの人が根性が悪いというようなことは別に言われない。(対)maamacizi
4.ヨガズぃラ(名詞)ゆがんだ顔。固定的なものも、一時的なものも。[xNmuNに抓られてなったという人が居た。]
5.ヨスぃワルズぃラ(名詞)みっともない顔。不器量な顔。女についてだけ言う。(対)kjoramuN(類)basja'jama
6.ヨダリ(名詞)よだれ(人、動物の垂らすもの)。
7.ヨデヤミ(名詞)長患い。'jodeは動作などがのろのろしていること。病気がなかなか治らず長引くことをいう。naga'wazreよりも古い言い方。
8.ヨゴサリ(形容詞)かゆい(虫に刺されて、水虫、湿疹などで、頭が)。
9.ヨゴヤミ(名詞)ひどいかゆさ。'jogo'jami sjuriで《ひどくかゆい》。'jogosariよりかゆさがひどい。
10.ヨゴスリ(動詞)やけどをする(湯、湯気、油などで)。×火でやけどをするのは(類)'jaxuri
11.ヨージョー(名詞)養生。病気を治すよう努めたり、平生から健康に気をつけて生活すること。(対)hu'joozjoo
12.ヨガヌい(名詞)斜めに縫うこと。(布目に対して。)衽や衿附けには必要な技術。
13.ヨダレかケぇ(名詞)よだれ掛け。本土から新しく入って来たもので、材質、形など本土と同じ。中には毛糸で編んだきれいなものもあった。よだれ掛けを掛ける赤ん坊は少なかった。≪掛ける≫は haxuri (前項のxoboseも同じ。)
14.ヨこグシ(名詞)横櫛。飾り櫛の一種。セルロイド製でみねにビーズが埋め込んである。大正半ばごろからはやり出して、ohutegaN ≪ひさし髪≫、sokuhacu ≪束髪≫などを結ったとき、髪の横にさした。叔父が本土の土産に買って来てくれたとき、玉を飾った櫛を見るのが初めてで、嬉しかったのを覚えている。(類)xamaci nu xazarimuN
15.ヨゲぇ(名詞)蚕架をのせる横木。
16.ヨナゲぃ(名詞)ハマボウ。昔、繊維を取って布に織ったという。海に近い川口などに水中から生えていて、夏になると薄黄色の花が咲く。枝が横に広がっているので、子どものころは、真裸になって水浴しながら洗濯したものを、この木の枝に広げて乾かすと、日光が強いので、すぐに乾いたことを、思出す。この木の葉が吸湿性の強いことから、紙の少なかった大正ごろまで、ちり紙の代わりをつとめたようである。
17.ヨワサリ(形容詞)腹がへっている。空腹だ。(類)waa nu hiruri、 'waa nu hiQkaruri
18.ヨーシャジン(名詞)餓死(飢饉による。×別の事情による餓死は(類)xacrziN)。
19.ヨゴサリ(形容詞)(のどが)えぐい。(手が)かゆい。サトイモの葉柄やいものあくが強くて、のどの粘膜や手の皮膚をいらいら刺激する感じをいう。
20.ヨデたマゴ(名詞)ゆで卵。(類)xoga、amago
21.ヨデルリ(動詞)茹でる(固いものを柔らかくするため、あるいはあくの強いもののあくを抜くために)。
22.ヨガギリ(名詞)斜め切り。ゴボウなどの野菜の切り方。
23.ヨかムチ(名詞)もちおくり。deeg《台木》とsgici《隅たるき》の間に斜にほぞではめ込み、張り出し部分の床面に10°くらいの傾斜をつける材。
24.ヨか(名詞)簀の子。一般の家の床は簀の子を張る。簀の子を作ることを'joxaxakiという。材は丸ごとの太い竹を用い、zixazraというもので固く結いあげる。
25.ヨかシャ(名詞)床下。書院は床下が高かったが、iNxurusiという大根太が入っていたので、人が入ることは出来なかった。物も置いてなかった。
26.ヨマ(名詞)紐(紙、木綿、科学繊維などの)。物を包み、外から結わく細い紐。(類)sasino
27.ヨダリ(名詞)よだれ。昔はよだれを垂らす子が多かったが、大島でもこのごろは見かけなくなった。
28.ヨワいムチ(名詞)祝いの餅。[小さな丸餅を3つ重ねにしてウラジロを飾ったものを、居間、机、機、米櫃などに置く。門や便所にも小さな餅を更に小さく切って、しめ縄に下げて飾る。墓には餅は飾らない。](類)Wrukumuci
29.ヨーレン(名詞)幽霊。[死者の霊魂が姿形を伴って現れたもの。この世の人をなつかしんで現われるという感じが強く、、気味は悪いが人に害を与えるものとは思わない。]
30.ヨた(名詞)一種の霊媒の女。占いや降霊術をすることで一般の人の生活に大きな影響力を持っている。ふつう占いを頼むときは、焼酎1合と賽銭を持って行く。'joaは白装束を着て、神に依頼者の持参した物を供え、盃を見つめて神に祈る。このときいわゆる神がかりの状態になり、たびたびあくびをして眠そうな様子になる。この状態が醒めてから、占いをしたり、あの世から、霊魂を呼び寄せたりする。乳幼児や病人からmaburi《霊魂》が抜出たときもとの肉体へ呼び戻すmaburickも、また、死者のmaburiが生きている者のmaburiを牽引しないように祈るmaburi'wahasiも、'joaの仕事である。そしてsjuubare《潮の祓い》なども'joaに頼む。名瀬の吉千代という'joaは、よく当たるというので「吉千代神さま」と呼ばれていた。病気の治療、占い、降霊、揉めごとなど、あらゆる問題を解決するので、吉千代のもとを訪れる人は多かった。joaも、日常生活は一般の主婦と同じであるが、依頼されることの多い'joaは、仕事をする暇も無いほどであった。'joaは、hozoNganasiという敬称を以て呼ばれた。]

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