1. | イリき |  | (名詞) | 〈1〉うろこ(魚、ヘビなどの)。[動物]参照。〈2〉ふけ。かわいたふけで、掻くとぽろぽろ落ちるもの。(類)ha、mo jaha;hw goro |
2. | イとキリバ |  | (名詞) | 糸切り歯。犬歯。 |
3. | イリバ |  | (名詞) | 入れ歯。(類)haa( w ruri) |
4. | イギャ |  | (名詞) | どもり。どもること。(あわてて言う場合も。) igja sjuri で《どもる》。 |
5. | イキ |  | (名詞) | 〈1〉息。呼吸。 iki sjuri《息を する》〈2〉蒸気。しゅうしゅう吹きつけるような熱い湯気で、 ac ke《湯をつぐとき、ゆでたいもや炊きたての御飯から立つ温かい湯気》よりも温度の高いもの。触れるとやけどする。 |
6. | イキギリ |  | (名詞) | 咳。~sjuriで《咳を する》。 ikigiruriに比べて意識的にする感じだが、はっきりした違いはわからない。《息が切れる》のは、(類)xam xuri |
7. | イキギルリ |  | (動詞) | 咳をする。咳が出る。(やむを得ず咳が出てしまう感じ。自然に洩れ出てしまう感じ。)(類) ikigiri(sjuri) |
8. | イキギリかゼヒキ |  | (名詞) | 咳のよく出る風邪。 |
9. | イェリ |  | (名詞) | 〈1〉衿足。[伝統的な髪形は衿足の美しさの目立つものだった。]〈2〉[新]衿。(類)kubi(2)[衣]の部を見よ。 |
10. | イー |  | (名詞) | 〈1〉胃液。~haxuri《吐く》の形で使う。今は i'jekiと言う。〈2〉[新語]胃。学校で覚えて使った。〈3〉胆嚢(魚やニワトリの)。今は aNnooと言う。 |
11. | インニャ |  | (名詞) | kusuの幼児語。うんこ。(類)s s |
12. | イブぃ |  | (名詞) | 指(手、足の)。間節は ib nu busiと言い、指先は、 ib Nhanaまたは Nhana、指の股は Nma a、指の腹は ib nu 'wa aと言った。指は長さを計る単位に使った。(類) iQsuN、sisuN、gosuN.指を使っての数の数え方は本土と同じ。指を使って何かのサインにする習慣は(親指と人さし指でまるを作って金を表わす、など)、新しく入ってきたものと思う。長田の使用人の子どもで唖が居て、親指で長田の父を、小指で子どもたちを表わすことにしていたが、むしろ例外的なことだった。ただし、物の大きさを示すのには用いられた。 |
13. | イブぃンハナ |  | (名詞) | 指先(手の)。指の1本1本に注意するときの言い方。手全体を見て先を言うときには、(類) Nhana |
14. | イブぃンサキ |  | (名詞) | 指先。 Nsakiとの違いは ib Nhana参照。 |
15. | イブぃンハナ ヌ ゴックヮ |  | (連語) | 指紋。《指先の渦》の意。 Nhana nu go(Qkwa)とも言う。 |
16. | イシズぃムぃ |  | (名詞) | 石のようにかたい爪。生まれつきのもの。(対)m z z m |
17. | イッスン |  | (名詞) | 指で計る長さの単位。人さし指を用いる。詳しくはcjuusasi ib を見よ。約1寸。 |
18. | イッシャゴレアザ |  | (名詞) | 口のいやしいしるしのほくろ。 azaを見よ。 |
19. | イシクツぃベぇ |  | (名詞) | かたいいぼ。kuc beを見よ。(対)m z kuc be |
20. | イキミュリ |  | (動詞) | うんと力を入れる。いきむ(出産のとき、排便のとき)。りきむ(重いものを持つとき、など)。×力を入れて仕事をするのは(類)kibaruri |
21. | イキルリ |  | (動詞) | 主として ikici ixjuri《[この世に]生きて 行く》、 ikici modoruri《生きて 戻る》の形で使う。また ikici《生き返った》、 ikicja《生き返った》という過去形でも現われる。《生きのびる》に当たる語は無く、別な表現を以て意を表す。(類) ikicjuri |
22. | イキチュリ |  | (動詞) | 生きている(人、動物が)。動いている(時計が)。(類) ikiruri(対)simjuri 時計は秒針の音が生き物の心臓の鼓動のように思えたのか、昔は生き物のようにされて、「時計さまは何を召し上がって生きていらっしゃるのだろう」と言う人もあったという。他の機械類はdoge uri《動いている》と oma uri《止まっている)とで言う。 |
23. | イキミュリ |  | (動詞) | 生きる。(類) ikiruri、 ikicjuri(対)simjuri |
24. | イキワかレ |  | (名詞) | 〈1〉生存中の最後の別れ。〈2〉生きたままの別れ。Sini'waxareに対する、本土から入って来たことば。 |
25. | イキノホルリ |  | (動詞) | 生き残る。他が死んでしまい、あるものだけが生きながらえること。 |
26. | イきルリ |  | (動詞) | 新鮮なまま保存する。いける(魚を生け簀に、いも、ダイコン、ゴボウ、ネギなどの野菜類を土の中に、花を水の入った器に。) |
27. | イモラン ナルリ |  | (連語) | simjuriの最上の尊敬体。お亡くなりになる。身分も上で年上の人のことを言う。身分の高い人どうしで、相手の関係者について言う。また、例えば自分の身内(親など)のことでも、目下の者に向かっては使う。(類)moori sjuri、simjuri |
28. | イッキャガルリ |  | (動詞) | 生き返る(死にかけた人、動物などが)。(類)hukikeesuri |
29. | イキグサレ |  | (名詞) | 体の一部がただれたり、腐るようになること。床ずれ、また不衛生な環境で傷口が腐ってきた状態など。 |
30. | イキ ヌ キリロ チ シュリ |  | (連語) | 呼吸が止まりそうになる(病気が重くて永久に。激しい労働や運動で一時的に)。 |