奄美方言音声データベース

方言五十音別索引:モ ボ ポ

語彙数:86

1.モちゃハ(名詞)髪につけるブタの脂とふけと混ざってねちねとなったもの。頭の地肌や長い髪の毛にくっつく。(類)ha、irixi、hwgoro
2.モちゃハガマチ(名詞)脂とふけでかたまった頭髪。[大島ではあまり髪を洗わない習慣であった。長田の母などは半年に1度くらいしか洗わなかった。大抵の人の頭髪が臭いので、臭いということを口にしても互いに恥じなかった。シラミもつきもので、シラミのついているのは当たり前のように思っていた。]
3.モけぇガお(名詞)人に面と向かっているときの表情。
4.モけぇズぃラ(名詞)顔の他に胸なども含む、その人間の正面。×方向の正面は(類)mee
5.モナド(名詞)[0.0.duu(p123)の次に排列される。]体が空いていること。(すなわち子どもを抱いていたり、荷物を持っていたりしていない状態。monaは《からっぽ》.doはduで《からだ》。monadoではない、手の塞がった状態の方が女の人にとって普通であった。)
6.モモ(名詞)腰の下からひざまでの脚の部分。もも。
7.モモたブラ(名詞)主として女のふくよかなももの内側の部分。太もも。aburaはmariabura《尻べた、臀部》、miNabura《耳たぶ》など、肉のふくよかなところ。
8.モけぇズヌぃ(名詞)すねの前面。むこうずね。打つと痛いところ。(類)sn
9.モーリ シュリ(動詞)simjuriの尊敬体。亡くなられる。ふつう程度の敬語で、たとえば長田が自家の子守り女の親の死について、遺族に向かっていうときには、身分が下でも、年上の人のことであるからこの語を用いる。身分も年も上の人について叙述するときには、moori sjuriといい、関係者に対してはもっと敬意を払ったimoraN naruriを用いる。(類)simjuri、'uraN naruri
10.モモザシ(名詞)婦人病の一種。腰から腿にかけてさし込むような痛みを伴うので、この名が付けられたと思われるが、医学上の病名はわからない。
11.モかシギン(名詞)年代の経った古い着物。(類)hurugiN
12.モンペぇ(名詞)もんぺ。大島ではもんぺは知られず、太平洋戦争以降初めて用いるようになった。
13.モモヒキ(名詞)ももひき。紺色木綿地のものを、船乗りが荷おろしのときにはいているのを、まれに見た。
14.ボたン(名詞)ボタン。
15.ボーオクミ(名詞)棒衽。'jamaoxoNneに同じだが、女学校の裁縫の時間に本土語でこうよんだ。(類)xoNne、'jamaoxoNne
16.モかシチュ ヌ シャク(連語)昔の人の尺度、寸法の計り方。以前は物指しが無かったので、体の部分の長さを規準にした。iQsuN《1寸》(人さし指を曲げて、第1関節と第2関節の間の長さ)、sisuN《4寸》(親指と人さし指を伸ばした長さ)、gosuN《5寸》(親指と中指を伸ばした長さ)、cjuhiru《1尋》(両手を広げ、左右の指先から指先までの長さ)、mimaa《1間》(3歩分の長さ)(各項参照)
17.モノサシ(名詞)ものさし。明治の初め頃までは、指などで長さを計っており、学校の裁縫でものさしを使うようになった。(類)moxasicju nu sjaku
18.ボたんマゲぇ(名詞)女の髪形の1つ。明治半ば以後本土から入って来た。髪を1つにまつとめ、元結いでしばり、カタツムリの殻のようにくるくると巻く。本土から入った髪形なので、ハイカラな結い方とされていたが、束髪ほどはやらなかった。(類)xamaci'ju'I
19.モデックヮ(名詞)もく糸。2色の違った糸を寄り合わせたもの。modeは動詞moderuri《ねじる》から来ている。(類)'jurixehe
20.モたズムぃ(名詞)dorozumに同じ。近年は手間がかかるし織りにくくもあるので泥染めはあまりやらなくなった。泥染めの製品は、古代大島と名付けられて、高価な商品となっている。
21.ボージマ(名詞)棒縞。縦縞の一種。太めの縞目が等間隔に並ぶ。
22.ボーズぃグル(名詞)坊主頭(軍人、子どもなどがバリカンで刈ったり剃ったりした頭)。
23.ボうリ(動詞)xamuri の尊敬体。misjoruriより程度が軽い。良家の婦人なら、自分の子どもを含めて子ども一般に、男子なら他家の子どもに対して、また奉公人が主家の子どもに用いる。上がる。(類)xamuri、misjoruri
24.ボいムン(名詞)xamimuN の軽い尊敬体。使い方はbo'uri を見よ。
25.モちゃモちゃ (シュリ)(副詞)にちゃにちゃする(mojaha《頭髪の脂っぽい汚れ》黒砂糖が溶けかかったもの、ひどく汚れている床のべたつきなど)。
26.モナちャ(名詞)から茶、すなわち茶請けのない茶。(類)ja
27.モドシ・モドスリ(動詞)もどす(食べた物を)。
28.ボーズぃバリャ(名詞)台木の上に立つ柱。すなわち高倉の高床の上の小屋組みの柱で、高さ4、5尺の細いもの。正方形に近い長方形をなす骨組みとなる。4角の他に、間に、倉の大きさによって1本、2本と柱の数はふえる。本桁と組み合わせ、平さす、向かいさすと固定しあう。(類)kurabarja
29.モン(名詞)門(大きな構えの家の。ふつうの家の垣根などの出入口は(類)zjooguci)。(類)hoNmoN、uramoN
30.モノキ(名詞)ooguraの別称。太家ではこの呼び方を用いていた。他家ではooguraと言うので、子ども心にもその違いを気にしていた。

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